[唐突に訪れた別れ、新たな立場に戸惑いは隠し切れず。
けれど、立ち止まってばかりもいられなかった。
父が起こした行動に、何故、と思うところもあったが、それも年を経るごとに理解に落ちていく。
言葉として父からはっきりと聞いたのは、ラモーラルを離れる2年前、オクタヴィアスのためにと特注したショートソードを手渡された時だった]
……父上は、民を護ろうとしたんだね。
[その方法に納得しきれたわけではなかったけれど、父が願ったものは胸にストンと落ちてきた。
同時、ショートソードに込められた願いも理解する]