― セミヨン川南岸 ―
[無作為の一撃がどれほどの効果を上げたかは知る由もなく。
ある程度の距離を取った、と判じた所で一度足を止める]
……ん。
[居場所を把握するため、周囲を見回した亜麻色はやがて、後にして来た北岸に上がる火の手>>176を捉えた]
屍を焼きにいったのか?
……また、集めないとならないな。
[主の従えるものが減るならば、その材料を集めなければならないだろう]
良いものは獲れなかったけど。
……このままじゃ、帰る事もできないからな。
[幸いにというか、単身突出している娘の周囲は敵ばかり──というか、敵しかいない。
先に生じた苛立ちを発散させる、という意味合いでも。
向かってくるものに容赦するつもりは欠片もなかった。*]