[ 彼らとは何時間一緒にいたのだろう。
日も落ち始めれば、必然的に別れはやってくる。
また遊びに来るから、遺跡の話を聞かせて欲しいという>>149
ソールも、サーラも、どちらとも寂しそうな顔をしていた。 ]
[ その顔を見ていたら、ただ見送るだけではいけないような気がして ]
…つ、次は遺跡のことをもっと勉強してからまた来なよ。
[ 強がりと一緒に、
その日発掘した鈍色の矢尻を二人へ手渡した。 ]
今度会うときには…その鏃の逸話でも色々と教えてやるからさ。
[ その時は。
再会まで直ぐだと思っていたから。
大切な研究資料の一部を渡してしまっても、…直ぐに会えると。 ]