リヒャルトさんは、教会のお仕事を続けるんですよね?
[なんて、逆に問いかけながら、暫く彼との会話を楽しむ。
どれくらいそんな風に話していただろうか。
宿のある2階へと向かうという相手に、一緒の時間を過ごしてくれたお礼を告げれば、その背中を見送る。>>165]
宿……忘れてた。
けど、なんとかなるかな?
[夜の寝床のことなんて、すっかり頭から抜けていた。
宿屋に行くリヒャルトを見て、やっと思い出すほどに。
どうしようかと思ったのは一瞬で、楽観的になんとかなると思えば、新たにお酒を追加注文して周りの雰囲気を眺め始めた。]