人狼物語−薔薇の下国

263 修学旅行試験


高殿 琉璃 ガートルード

[旅支度を整えた鞄の持ち手に、兄が防犯ブザーを括りつけるそばから、黙々と外していく>>131
旅先であれ、護衛よろしく張りつく兄が目に浮かぶ上、
三個は備えを過ぎて不要だろう。何より、邪魔だ。

――家族会議の開催を告げられたのは、不毛な攻防に、
いささか疲労と空腹を覚え出した折]


 …ああ、丁度良かった。ご飯冷めちゃうとこだった。
 食べながらでもいい?
 多めに作ったから、お母さんとお父さんも食べてく?

[キッチンに移動しつつ尋ねれば、両親は兄妹を見比べ、
黙り込んでいる。
マイペースな両親は放っておくことにして、作り置きの料理を
皿によそっては兄に渡し、共同作業でテーブルを埋め尽くす。

秋刀魚の塩焼きに筑前煮、菠薐草のお浸しに舞茸ご飯。
由緒正しき日本の食卓を前に、家族会議は仕切り直された]

(188) 2014/10/17(Fri) 21:40:05

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