人狼物語−薔薇の下国

144 クルースニク、襲来!


変わり者 アレクシス

[それから差し出されたペンダントに触れ、彼の気まぐれを耳にする。
触れた宝石は鈍く煌めいて、拍動すら感じられるようだった。
引き寄せる力を込め、彼の手からそれを受け取る。]

 折角準備して頂いた物を無下にする程、私も捻くれてはいませんので。
 有り難く頂戴するとしましょう。

[四つの爪痕残る手のひらの上で、赤い宝石が踊る。
喜びも悲しみもない、僅かな呆れだけを宿した瞳が、赤い色を見下ろしていた。

金の鎖部分に手を滑らせ、長い髪を払い、首の後ろでペンダントを留める。
心臓の上に血の宝玉が触れたのを確認すると、服の内にそれを仕舞った。
布の上から手のひらを乗せ、視線だけで礼をする。
制限の減る生活を与えてくれたことへの感謝だ。
それ以上もそれ以下もない感情だけを瞳に乗せ、ただ静かに瞬いた。]

(188) 2014/02/17(Mon) 21:07:54

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