[レジーナは村長が心を許している人間の一人である。
そこそこ愚痴を吐ける程度の。
寄せられた苦情について、あれこれ喋っていたが。]
……あとあれだな。
最近、恐ろしく冷えるから、伝承通りに何か起きないか心配してる者が……なんだ、レジーナも信じているのか。
ふん。
村が滅びるなど、迷信だろう。
[怯えたような表情を見せた女主人に、鼻で笑ってみせた。
先日の村集会でも、ちらりとその話題が出たりしたが、「そんなことより決める事があるだろう」と村長は一蹴した。その時、やや風邪気味だったせいか、神父に体を気遣われた発言をされたのはまだ知らない。>>163]