[流石に、一度見切られた攻撃は二度目も通らない>>183わかりきっていたので落胆はしないけれど、この飄々とした男への評価は改めねばなるまい。彼が滑るように踊り始める様子に双眸を細め、警戒の眼差しを。それでも、床を蹴る足は止まらない。握るナイフには細く長く冷気が集い、やがて白い鞭状の形を成した。くるり、くるりと回転する彼と同じ舞台に上り、冷気の鞭を一振り。ただし、狙いは彼ではない。ピシリ、という鋭い音が、打ち据えられた床から上がる]