― 翌日・キュベルドンの森/解放軍拠点 ―
…ふむ。
[盟主の指し示す作戦に、男も顎を引き頷いた。
間に合ったか。とは、内心思うことである。
先日来、森では木を使っての工作が進められていた。
それが何を指し示すかは、じきに誰の目にも明らかになるだろう。]
橋方面は、派手にせねばなりませんな。
可能な限り派手に、それらしく。
妥当な人選とは思いますが、…より"らしく"見せるならば。
儂も参りますかな?
あまり役には立てそうにはないが。
[この怪我では槍を振るうのは難しい。
とはいえマーティンと自分が揃えば、影をより"らしく"も見せられようと。]