人狼物語−薔薇の下国

252 グラムワーグ・サーガ2


魔王 ギィ


 エトヴァルトならば使える…か。

[主に向けられた不穏な気配に、鴉がキョ?と首を傾げる。
黒い羽を撫でてやりながら、魔人の思考は儀式へ向いていた。
エトヴァルトの血は特殊な触媒になりうる。
その魂もまた、欠損した竜のそれをいくらか補えるのではないか。

古の契約が代を重ねて結実した命だ。
検討する価値はある。

考え込む魔人を、鴉が不思議そうな目で見ていた。]

(187) 2014/09/21(Sun) 11:59:24

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