…あー、もう、判ったよ!
[ウェルシュは、やけくそのようにそう叫ぶと、蛇の後を追って、急降下する]
ミリアム!先にメル兄さんのとこに帰ってて!
[ミリアムの横を擦り抜けながら、そう声を投げ、更に下へ、燃える蛇の傍に追いつくと、炎が肌を舐めるのも構わず、サーベルを構えて、その大きな頭に向かっていく。
近付く風の気配を感じてか、大蛇は大きく口を開けて、毒牙を剥いた]
〜Read validum ventum per ignem〜
[風の力を炎に加え、その威力を増すよう唱えた魔法に反応して、ミリアムの属性魔法を受けていたサーベルの刀身が白い炎を纏う]