[カサンドラは、覚えていないかもしれないけれど。もう何年も昔、この船に何度か乗った、最初の時。始めて、ル・ウルタールから地球に留学した際に、たった一度だけ、何もかも投げ捨てて、逃げだそうとしたことがあった。>>0:270年恰好の近い通りすがりの少女に、ル・ウルタールの民族衣装を、ワンピースのような普通の服と交換してもらって。そんなことをしても、船から出られるはずなどないのに。すぐに探されて、見つかりそうになり、近くに見えた花屋のようなお店に逃げ込んだ。]