―― 『世界軸』上層・『月闇の間』 ――[水の輝きがミリアムを包み込む。薄闇の中にあってその輝きははっきりと見て取れる。保険の意味も込め、二重三重にと己が身に加護を施した後、キアラへと向き直った。確か、村の子たちがチャンバラごっこやる時は、こうやって始めていたはずだと思い返しつつ]私が「はじめ」って言ったら始めようか。[一息。杖を持っていない手を軽く振りあげ、] “よーい―――…、[直後。振り下ろす] はじめっ”!!