[腰に差した短刀の柄をぎゅうっと、握りしめながら告げる。
勿論通話の先の彼が、危険生物に感染している可能性もあるが……。
戦闘訓練は受けている。それに……。
静かな生物兵器を思い、先の言葉は飲み込んだが、伝えた言葉に嘘はなかった。]
また何かあったら連絡させてもらうわ。
いろいろとありがとう。
……うん、約束ね。
[顔は見えないだろうが、にっこり笑う。
通話相手の口調が「まあ呼んでくれれば行きますけどぉ」とだらけたことに可笑しくなりながら。
含まれる真剣さを帯びた声色に、約束、と告げた。
破るつもりはない……いまのところは。*]