[ 決して避けぬのは、背後に在るもう1人に、雹の礫が届かぬようにするため、だったが、この程度のものに傷付けられはしないという自負も確かなもの ]ヴオォォォッ!![ 怯む気配も無い皇龍の姿に、紫の影が一際濃くなって、怒りに満ちた雄叫びをあげる。どこか影のように霞んでいた姿が、一瞬はっきり雲の中に浮かび上がった** ]