…何事にも、初めてというものは存在するかと。
[フォローが必要だろうか、と口にはして見るものの、しかし主が分からぬルールを己が分かるはずもなく。
他の君子に聞くべきか…などと考えつつも、最終的には主に従う心づもり。
しかし、それでもいくつか確認しておくべきことがあった。]
敗者は、やはり弑されるものなのでしょうか。
[唐突に投げるにしては、物騒な問い。
しかし、男にとっては至極まっとうな問いであった。
辛うじて疑問を持つことができたのは、四君子と呼ばれる彼らが死ねば、何かと問題があるのではなかろうかと思ったからに過ぎない。
隷属する人間が負けた場合、無事で済むなどとは微塵も考えてはいない。
むしろ、主の身代わりとなって弑されるなどと言われたところで、驚きはしなかっただろう。]