せいっ![ 槍を得物に変えた男は、縦横にその槍を揮い、寄せ来る魔の傀儡を、言葉通りに薙ぎ払う 。頭上に死霊が迫れば、従者の魔法が皇子を護らんと、放たれた。重装ではない男は、護りにつく騎士達から突出しようとはしない。自らの短慮がより多くの者を殺す......そうならないためには、護られることも必要だと、それは、兄が死をもって彼に教えた事だった]