[ あまりに賑やかな二人>>148に根負けして
名をそれぞれソールとサーラと聞いたなら、渋々 ]
……ロー。ロー・シェンだ。
[ 唇を尖らせて不機嫌を装いながら答えたのだった。
同年代の子供と関わることが殆どないまま生きてきた
ロー・シェンには彼らへの接し方がよくわからなかった。
その為、仕事の邪魔だと度々突っぱねはしたけれど、
直ぐに双子のペースに巻き込まれて
尋ねられたことを丁寧に答えてみせたり、
足場の悪い場所に踏み入ろうとするのを止めたり
転びかけたのを助け起こしたりさせられてしまうのだった。 ]
おいサーラ。ロウ、じゃない。 ロ・ー・だ。
[ 特にお転婆な妹のサーラには
愛称のように"ロウ"と呼ばれるから
その呼び名を聞くたびに頑なに訂正し続けていた。 ]