― 異界門 ―[少女の意識がこちらへ向く。 こちらをやや見上げる眼差しは、心外とでも言いたげなもの。 何者か、と問われれば>>180] 私は四君子が一華、柊の氷華。 そして、今しばらくはそなたの主――となるのであろうな。[異界よりの客人に対し、説明もなくそう言い放つ。 そして、相手に何者かと問い返すこともせず] 生憎と、異界の者を「突然」と思わさず呼び込む術は、まだ身に着けておらぬのでな。 それに――