― レジーナの宿 ―[村長は、食事を探しに行く途中、遭遇した近隣住民からの苦情をなだめる羽目になっていた。「モーリッツ爺さんが徘徊するのを何とかしてほしい、あのままでは危ないだろう」「大雪に備えて、雪かきの手伝いに人を寄越してくれないか」等など。何とか話を終わらせて、宿へと向かう。物珍しい旅人とは、入れ違いになったようだ。]やれやれ。私は苦情受付箱ではないというに。[宿の女主人の顔を見れば、愚痴が飛び出した。暖かいスープを頼んで、レジーナと会話出来る対面席へと座る。]