[涙が空調の乾いた風で跡も消えた頃だっただろうか。突然、通信機から後輩の声>>185が流れ出し、ダーフィトは驚きで目を瞠ることになったが、] 『――今、? …ぁー…、あ、今はだな。 第二エリアの、廊下で船の進路を確認してた。』[言外に何か用?と仄めかし、そういえば、後で>>75、と言われたことを思い出す。ベルがどんな意図で言った言葉かは分からずとも。]