……![ 刃は、過たず告死天使の身を貫き、月白の翼が空に散る。全ては一瞬の揺らぎ、その刹那が分けた結果だ ]あのなあ…[ 降下に制動をかけ、笑う天使の周囲を旋回するコンラートの耳に、シメオンの問いが届くと、呆れたような吐息が漏れた ]それを聞きたいのはこっちだ。お前ら何のために、俺達の船を堕とし、無辜の民の死まで望む?生意気だ、むかつく以上の説明を、何もされてねえぞ俺たちは。[ それも相当、無抵抗にやられた後で、と、言ってから瞳を細める ]