[対峙する旅人は何処か常と違うように感じて。問いがかかれば口の端を吊り上げて、笑った。] ――…なあ、ニコラス。 お前は、俺の、何を知ってんだ?[質問に質問で返しながら、立ち上がれば"幼馴染"と向かい合うように立つ。首を傾げれば、言いたい事は伝わっただろうか。逆光の降る男の顔はじぃ…と相手の瞳を見つめている。]