…………。[こちらの危機に、レト以外の皆が向けた声も聞こえてはいて。 治癒術を受け状況が落ち着いたところに響く、玄武神の声] ……わかってるって。[相手に聞かれることを意識してはいなかった故に、敬語を交えずぽつり、と落とされた呟き。 それは、顔は知らず、ただ喪われた命の重さだけを繰り返し知らされるような存在が、身近に在ったからであり。 妖魔の身から回収した宝剣の柄を、無意識に握る]