― メイン・サロン→通路 ―
[トールと別れたのち、展望ラウンジから見える濁った黒い背景をただ見つめ、ため息を零した。
メリーを停止させても亜空間ワープは止まらないまま、この航宙船を宇宙空間から隔離し続けている。]
「隔離」……か。
[その単語だけが頭に残ったのは、スノウの言っていた言葉>>1:488>>1:489が蘇ったからだ。
『人狼』……生物に寄生し、繁殖するという危険な寄生生物、だったか。
うろ覚えの知識しかない自分や、初めて名前を聞いた風だったハダリー>>1:490たちが本当にそんなものを、探すなんてできるのだろうか。
不安と、心配でため息も自然と重く、深いものになる。]