わかったわ、でももうすこし「待って」ね。この小瓶をお兄さまに渡さなければならないから。[今この子に吸血されたら、私はまた我を失ってしまうかしら。ならおにいさまにこの小瓶を渡してからのほうがいいわね。そんな算段を立てて、少女は兎に背を向けて兄の方へを向き直る。そこで初めて、彼がとっくに意識を取り戻していた>>180ことに気付くのだ。]おにいさま?なにを、