[どちらかといえば支援に長けている自負もあり、妖魔を倒すよりも他が討ちやすい様に動くと決めれば後は早かった。
俯瞰で状況を見るようになり、先程よりも余裕が持てるようにもなり]
あれは…ふふ、あの子達は確かに久し振りでしたね。
[>>92賑やかに鳴く鴉たちの中、一羽が外れて飛び巡る先。
カヤの姿があるのに気付いて、苦笑とも微笑ましいとも取れる笑みがこぼれた。
あの鴉は、時間があればカヤの傍をついて回っていた。
カヤと二人で花冠を作った時にはいなかったけれど、あの時は折角二つあるのだしと彼女と二人で分けたはずだ。
私は上手に出来た方こそカヤに持たせたいと思ったものだけれど、どちらがカヤの手に渡ったかは覚えていない。
そういえば、あの鴉にも花冠は見せたのだろうか。
そんなことを思いながら、あの頃のように彼女の傍を離れない鴉へと護りの風を送った]