――厨房→――
[顔を出した先には、カタリナの姿があった>>165。
そしてヤコブが起きたときよりも、厨房にはものが増えていた>>161。どれも日持ちしそうな品々で>>39期間の読めない避難生活には有難いものだし、食事に幅が増えるだろう]
カタリナ、食料持って来てくれたのか。
有難う。 ……、
[思わず漏れた一言。
それがどうにも妙に聞こえて、気付けば苦笑が滲んでいた]
[ここの主はヤコブじゃない。
ここの主はレジーナであり、手伝いをするパメラであり>>0:351、料理を習うカタリナだった>>0:147。ヤコブはたまたま、成り行きで昨夜を過ごしただけだ]
[それなのに、主の死に向かい合った今、自分の言葉が厨房の責任を負った者の台詞みたいに聞こえてしまって。そんなつもりはなかったのに]