それとも、私の手を煩わせたいか。 甘えた子だ。[吐息が唇の先で弾む。 思い出させるのは彼が初めて編んだ偽りの誘惑。] ――――― 脱げ。 [二度目の命は、彼の意思に干渉する赫の光を伴う。 軽度とは言え、思考を捻じ曲げる精神汚染。 それでも、僅か魔力が過ぎるのは、彼の気が逸れた所為。>>171 震える翼、火照る肉体、辱められる精神。 そのどれもを、三面の鏡は克明に映していた。**]