[ 手持ちの火矢を全て放ち、火勢が広がって行くのを見定めると、男は弓を鞍に戻し、槍持ちとして付き従って来た従者から長槍を受け取る 。
先行していた騎兵の内、そうと見て取った数騎が護衛の為に男の周りへと集まってきた。
最前線の様子はまだ目に入らず、アイリの姿>>183も当然に目にしては居なかったのは幸いか]
行くぞ!一気に薙ぎ払う!
[ 西へと向かった一団は>>177まだ斥候の目にも止まっていない。西の橋付近には、当然ながら見張りの兵が配置されていたから、そちらへ近付けば伝令が飛ぶ事もあるだろうが、中途からの渡河を狙っているなら、見つかるのは早くとも、川を渡り始めてからになるだろう ]