[挨拶を終えた後、司令塔の人達とちょっとした会話をしていた。その会話の中で
――このヴィスマルクって、どれくらい凄いんだ?
と聞かれた。それに対して]
よくぞ…よくぞ聞いてくれました!
まずヴィスマルクの何が凄いかというと――まず装甲!次に火力!そして速力!
火力ですが――主砲としては41cm連装速射砲を――口径が大きくなっているのに速射性能は変わらず――砲撃精度も良好で軽量――副砲の15cm連装砲も改良されていて――さらに対空高角砲が新しく――
装甲が――現在のクロトフの砲ではヴィスマルクの舷側装甲を貫くことは――雷撃に対しても十分な対策を――甲板厚もやや厚めに設計――
速力ですが――これだけの火力と装甲を持ちながら――我が造機部が開発した新型タービンを4基4軸搭載して――公試での速力は30ノット――戦艦として世界最速で――燃費は若干悪く――その分耐久性能が――
[好きなことについて一度しゃべりだすと周りが見えなくなってしまうのが悪い癖だ。22(3x10)分くらいはずっと喋っていただろうか。気づいた時には私の近くに居た士官は2、3名になっていた。]