[涙を堪える様に目元を抑えて少女は顔を起こす。濡れた琥珀はきらきらと輝くのを少女は見た。>>108彼女も少年の死を悲しんでいるのだと知れた。羊飼いから少年を奪ってしまったのだ。彼女にもまた謝罪する必要があると少女は感じたけれども、たった数日。なのに随分と羊飼いの声を聞いてない様な気がする。羊飼いの微笑みを見て少女は赤くなった目を細めて、謝罪の代わりにこう言った。]ただいま、カタリナ。*