[食堂では沈黙を守っていたヤコブ―疲れているせいとか、自分のように話についていけないとかの事情があるのだろうと考えている―が、自分に向かって意見を言い始める。
名前を呼ばれて、何だ?と返答した男は、ヤコブの方へ体ごと向けて、拝聴の姿勢を取った。
これこそがヤコブではなくアルビンを襲撃した理由の一つ。どんな意見を持ち、どう転ぶか分からないからこそ、生かして様子を見ようと思ったのだ。自分から話しかけてくれるとは何と好都合だろう。
その分、男の態度には熱が入っていた。]
あー、うん。それは確かに。オットーは昔からあんな調子だった。
[いつもの調子を崩したところを見ない>>181、ヤコブの意見に幼馴染としてあっさり頷く。
むしろ狼として話をしていたときも、オットーはオットーだったから、物凄く説得力を感じた。]