[盟主を乗せた馬は、敵本陣の前からゆっくりと離れていく。それを守るように、重歩兵の部隊もじりじりと後退していた。] … マーティン。[頭を振って意識を保とうと務め、駆け寄ってきた巨漢を見る。>>176] …… 泣くな、馬鹿。 クマの名が廃るぞ。[ようよう自分で手綱を握って身を起こし、声を掛けた。]