[振り上げられた大槌とキックがぶつかり合う。ほとばしる汗…の代わりに飛び散る果汁。甘酸っぱいさわやかな香りが漂う無駄にやさしい仕様。脚を守っていた蔦は耐久地を失ったようにヘタレてしまい、身を襲う鈍重な衝撃に体が軋む。体が浮き上がりそうになる。] これがワシの全力!だ![絆石が呼応するように光り輝き、破裂するように脚から閃光が走る。痛む足に力が戻り、咄嗟に右方向に足を傾けるようにして、振り上げた大槌を弾き飛ばした]