承知しました。
陛下の御身は...必ずお守りしますので『守護者』殿の手綱の方は、くれぐれもよろしくお願いします。
[ 実にあっさりと、男は頷いて今度こそ綺麗な一礼を君主に贈る。 ]
...師団長に言うだけは言ったと報告しないと、ぶっとばされますから、これで肩の荷が降りました。
[ 次いで顔を上げ、男は、まっすぐに、王を見つめた。 ]
陛下の風を身に受けて飛ぶのであれば、命の際も超えてみせましょう。
どうぞ、安心してお任せを。
[ 危険を目にした以上、一度は止めてみせなければ、上官に顔向け出来ない。けれど、本当に言いたかったのは、こちらの方だと、晴れ晴れとした笑顔が告げていた。
君主自身も、彼を守る者の命も決して取りこぼさせはしない。
それが、男の決意であったから。* ]