おや、もう音を上げてしまうのか。 確かに―――…、随分と柔らかく解けたようだ。[一拍挟んだ意味深な間を拭うは微笑。 指摘の示唆は彼の深い場所で蠢き続ける質量。 その場に崩れ落ちた際にも、引力で侵攻を深めた変幻自在。 彼の内側に触れる感覚を拾い、具合を教えれば、頬に視線を寄せ。] ならば仕方がないな。 手伝いを呼ぶか。[彼に確認する声色は、楽し気な色合い。 先も、紅白とすれ違っただけで怯えた彼を、一層脅かすような。]