[そうして彼女が厨房に入っていくのを見届け、その間先程彼女が見ていた手紙らしきものを読んでみる事に不穏な言葉が聞こえた気がしたのは気のせいという事にしておこう]
探して……探してって言われてもなぁ……
[困ったようにそんな事を呟く
どこをどう探せばいいのだろうか
それ以前に青年の場合ぬいぐるみをもう一体探さないと、このままではアリーセに禁断症状なるものが出てしまう可能性がないとも言えない状況なのだ]
このクマさん以外のぬいぐるみを探さないと……
は…はあぁぁクマさん……くまぁ……
[上着の隙間から少し見えたクマさんの姿を見て不覚にもまた遠くの世界に旅立っていた
ただし今回は恍惚とした表情というより、単純に幸せに満ちた表情だったとか
とりあえず誰かに意識を引き戻してもらうか自然帰還したら適当に料理を作り、その後でぬいぐるみを探しに行きたかったらしい青年であった]