[けれど、結局、語ることも責任を取ることも選ばなかった。これ以上、情けをかけられたら砕けてしまうと思った。流れる群雲が月の光を覆い隠した瞬間、ベリアンは身を翻して逃げ、崖から夜の海へと飛び込んだのだった。]