― 帝国側・氷の橋付近で ―>>91 ――カサンドラッ!!![ それは一瞬のことだった。馬が跳ねた瞬間、腕の中にいたはずのカサンドラがぬるりと力なく落ちて行ったのだ。まさか恐怖で失神したのか。落ちたカサンドラを踏み抜かないよう、方向に注意してから馬を諌め、振り向くと。>>109背後から駆け寄り馬から飛び降りた男がカサンドラを攫った。 ]――…ッ!なんだあれは。公国…か?[ >>109剣を広い騎乗する男を追って、ふたたび手綱に力を込めた。 ]