[ 次の日からは過酷な採掘作業が始まった。
手伝うと気軽に志願したものの、
ジリジリと照りつける日差しの下で
遺物をああでもないこうでもないと鑑定したり
狭い遺跡の通路を奥まで入り込もうと試みたり
夜を待ってのんびりと遺跡を観察する余裕などなく。
夜になれば疲れから泥のように寝てしまう。
…それでも、遺跡の発掘作業は楽しいものだったから
毎日毎日砂や乾燥と戦いながらも遺跡は片時も離れなかった。 ]
[ 観光名所>>75に行くなど以ての外で、
ついに最後まで「観光」をすることはなかった。 ]
[ …そんな苦しくも充実したとある日のこと。 ]