>>158
―茶会の間―
[向けられた呼び掛けに、銀髪の少女はゆっくりと振り返る。
吸血鬼へと変える儀式―"抱擁"を辿れば繋がる血族。
記憶が彼女の名を知らずとも、血が識っていた]
ようこそ、我が血の孫の孫。
貴女をこの目にするのは今宵が初めてね。
[シルキーに小さく頷きを返す。
威厳を保った古風な物言いから、少し柔らかな口調に変えて。]
ここに招かれたのは貴女のふるまいに依るもの。
貴女が貴女を此処に招いたとも、言えるでしょう。
存分に自らを示してご覧なさい。
夜に生き、支配するに相応しい存在であると。