[ ソマリの声は軽く穏やかだ>>178 しかし、ユーリエは彼を、春ではなく秋に属す者ではないかと感じている。 美しく豊かな実りの裏に、冷たく全てを凍らせる木枯らしを隠している。 必要があればいつでも、冬の顔になれる。 ……そんな気がする。 ] そう。[ 希望の盾、と胸の中で繰り返し、 ソマリの視線に倣って後方を向いた。 ]