[ 色々なことを思いめぐらせてはいたが、
>>181 幸せだよ、という彼女のこたえを、
余計な言葉で曇らせることは、出来なかった。
”幸せ”にはさまざまな意味がある。
それが解らないほど子供でもなかった。 ]
そっか…。
……あのさ、
今度…、
またシチュー持っていくよ。
[ そう言うと、カサンドラに笑いかけた。
おそらく出会ってからこれまで初めてのこと。
そして今この瞬間に言える精一杯の言葉だったかもしれない。 ]
何かあったらいつでも力になるからね。
[ それはおそらく、家族みんなの代弁にも聞こえたかもしれない。
カサンドラの存在を心から受け入れている父母と妹と―― ]