おまえが死ぬとは思わなかったが、 本物の死神になるとも思わなかったな。 死に好かれすぎたのか。[周囲にいくつもの煌めきが浮かび、彼の腕の一振りで消えるのを眺めながら感想を口にし、世間話のような問いには唇の端を上げた。] 魔法を叩き潰すには、力が必要だ。 魔法も、ウルも越える力が。 それを探すのにも金が必要だというから、 一番売りやすいものを売っている。[結局頼れるのは己の力だと、手にした斧をくるり回してみせた。*]