[弓だけでなく接近戦も多少はこなせるこの元馬賊部隊。
持ち替えの間に突撃してきた騎兵や突如現れた弓騎兵の攻撃を受け陣形が若干崩れるも、数騎の犠牲で態勢を持ち直した。
乱戦の様相を呈してくる。弓隊の射程には戻っているものの、聡いダークエルフ隊は既に射撃を停止し、すきあらば注意外からの一撃必殺を狙っている。
聡いとは言えないオークの者達は、味方に当たるのも気にせず石を投げ続けていた。敵味方問わず一定の損害を与えている。]
そしてクレステッド。
杖を真一文字に構え、端から端まで手でなぞれば。
そこに黒光りする鉄製の剣が姿を現す。その剣は黒い瘴気を纏っている。何らかの魔法がかかっていることは明らかだった。
剣を構え、敵隊長の元へ駆け、斬撃を仕掛けようとしつつ、彼に向けて叫ぶ。]
中々の手練のようだが!わが主のため、ここで仕留めさせてもらう!
我が名はクレステッド・エヴァネス!
この名を覚えて死んでゆけ!!
[鎧の継ぎ目をめがけ、的確な斬撃を放った*]