[ 不意の、ベリアンの質問。>>181 聞きたいことがあれば答える、と囁いたからには、 答えねばならぬ。 しかし、ごく簡単な事象が、テオドールが繰り返すややこしい時間の捻れによって、難解になっている。 それでも、ベリアンの知りたいことは分かる。 端的にそれを答えるならば。 ] テオドール・バルド。[ 随分長く、口にしていない名を言った。 自嘲なのか、苦笑なのか、後悔なのか、 自分でも形容しきれない表情で。 ]