[だが、楽になったのは事実。「一週間は休め」といわれていたため、三日後には引き継ぎを終えて出立すればいいだろうという予定で考えていたが、診断通りに進みそうだ]
上にいけばいくほど、生産なんかせず食わしてもらっているだけ…なんだが…
[負傷するなど、ままならないものだが、と息を吐いたところで、後処理を任せているものが部屋へと入れ替わりで入ってきて報告を聞く。]
…私用で済まないが…この辺で、姐さんがいってたものって手に入ったっけか…入るのか。
ああ、いや、持って帰ってもらわなくていい。
[不必要ということはないだろうが、それでも手に入りやすいものを選んでいるのはなんとなく察している。土産は、あの人にとってはただの”ついで”なのだ。
退室をするものを見送り、休む間もなく本日の診断の後、また一人になりベッドに転がったまま目を閉ざす。
いつの間にか奇妙な夢は消え、何もない平坦な眠りへとついた**]