人狼物語−薔薇の下国

491 【SF人狼騒動村】Sleeping Silver SheepB〜敵は海賊!だけじゃない〜


警備員 ディーク

[話が終わり、医務室を出ようとしたときのこと。
ガートルードに向けたナネッテの言葉に、一瞬息が止まった。

  “私が人狼であったなら”>>168

――… 戒めのための言葉であるのだろう、そう、思う。
けれどその言葉に、心臓の少し下、鳩尾のあたりをぐっと押されたような気がした。

ことが起こってから、流されるように必死に走り続けてきて。
殆ど無意識のうちに、旧知の者や言葉を交わした者を、人狼の候補から外している自分がいる。
それ以外の誰かなのではないかと、突き詰めて考えることもせずに、ふわり、思っている。
人狼は、普段から牙を剥いた獣ではなく、ヒトとしての姿も人格も持つものなのだと、聞いたことはあるというのに。

けれど、それでも。
お人好しと言って緩めてくれた、どこか困ったような、ほっとしたような表情は、
どうしたって、いまこのとき、疑うことが出来ずにいるのだ。>>162

お人好し、と、彼女は言った。>>162
もしかしたら少しは、そういうところもあるのかもしれないけれど。
きっと、それだけではなくて――…

――向かいわなければならないのはこれから、なのかもしれない。]

(184) 2017/11/29(Wed) 23:43:31

SWBBS V2.00 Beta 8++ あず/asbntby