― 回想・オプティモへの船中 ―[ 今こうしてスルジエを離れ、嘗て口にした願いに直進するような道を歩んでいる。 嘗て口にした、たった一つの願い事。 その一つの為に結果として、スルジエで持っていたもののほぼ全てを失っている。 まるで嘗ての願いと引き換えにしたように。代価であるかのように。 これは――偶然だろうか。]( 仮にまだ、あの願いに代価が足りていないのだとすれば、)[ 自分があの望みに対して更に支払うべきものは、果たしてなんであろうか。*]